公私混同のすすめ? – 脱お役所仕事(1)

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Ustreamで生中継!

先月、池田町にある「こってコテいけだ」という町の観光&物産施設からUstreamの中継をしてみました。(先週末も「いけだ展」から生中継してますが、、、)

 

これは、みんなで一緒に情報発信できるようなアイディアを!というところから生まれたもの。池田町では今年度に入って初めて観光協会が設立されたのですが、観光協会をつくったりすると、真っ先に思い浮かぶのは「観光振興のためのホームページ」をつくることだったりします。そこをあえてそうしないのが池田の斬新なところ。

 

人が少ないからこそ、今いるスタッフで最大の効果を!というのがマネジメントのいいお手本だと思うのですが、こういう取組み事例(ベストプラクティスなんていいますね)を見ていると、世の中の成功事例に本当に成功しているところはどれくらいあるのだろうか?などと意地悪な見方をしてしまうことも。池田の事例は大きく注目されているわけでもないですが、着実に成果を上げているいい事例なのだと思います。

 

その成功の秘訣が何かをいろいろと考えるのですが、キーワードの一つに「公私混同」があります。

 

会社は仲間と作るからCompany

組織が大きくなってくると、仕事は細かく細分化されて、それぞれの範囲に権限が渡され、その中で個人は最適化をするように働きます。これは、ビジネスを拡大していくためには必要不可欠のプロセス。自分一人で全てをこなすことなんてできません。

 

だから企業家は仲間を集め、カンパニー(Company)をつくるのです。

 

英語で仲間と会社が同じ言葉なのにはそんな理由があります。そして、さらに組織を組織にしていくために、規則を作り、人を雇い、、、と拡大を続けるわけですが、時間がたってくると組織が目指していた本来の目標を忘れがちに。

 

組織が大きくなることの弊害

この傾向は巨大になりすぎて経営者の理念が全従業員に届きにくい大企業や、「利益」が見えにくい行政機関で起こりがちで、それが大企業病やお役所仕事などという言葉を生み出すのだと思います。私も昔、お役所に勤めていた時期があるので、その利点と弊害の両方を痛感してきました。

 

サラリーマンをしていたころは、仕事は仕事、プライベートはプライベートときっちり分けることが「大人」の仕事の仕方だと思いこんできたのですが、独立して、特に自分で事業をするようになってから180度考え方が変わりました。

 

自分で事業をしていると、仕事とプライベートをわけてしまうと仕事にならないのです。お客様からは私の都合など関係なく電話や連絡が入ってきます。それを5時すぎたからといっていちいち「時間外です」などと言っているのでは信頼もされません。

 

逆に、仕事時間中だからといって、家のことをしないわけにもいきませんし、休めるときに休み、気分転換をしていかないと、ますます時間に追われていきます。

こうやって、公私の境界線はみるみる影をひそめて行きます。

 

このように書いていると、そんなのは自分で事業をしている人だけの特別な話で、一般のサラリーマンには関係ないでしょ?と言われそうですが、実際、サラリーマンでも仕事をバリバリとこなし、活躍し、多くの人から信頼を得ている人たちの行動をよく見ると、全て共通して「公私混同」なのです。

 

昔は町役場の公務員といえば、勤務時間以外も町の行事に駆り出され、地域にドップリつかって頼りにされてきた人が大勢いたような気がしますし、小中学校の教員だって時間外に生徒のためにいろんな活動をしてきたものです。しかし、残念ながら、最近のお役所勤めの方々の中にはそういう気概のある方はずいぶんと減っているような気がしています。(これには、周りの環境の変化もありますから、当事者を責めているわけではありません。)

 

一方で、私の友人のある行政マンは「自分は自営業的に仕事をしていきたい。」と語っていますし、実際にそのように行動していますが、最近では珍しくなった公務員像だと思いますし、非常に尊敬しています。

 

プロフェッショナリズムはどこからくるのか?

プロであることとは?それは、与えられた仕事を仕事として淡々とこなすことではなく(もちろんそれも大事ですが)、そこからもう一歩踏み込んで、その仕事の目的、組織全体の目的、それらを見据えて行動できることなのかと思いました。

 

実はこのブログを書くにいたったのには、Facebookの就業時間内での利用の是非がありました。少し前に、Facebookの仕事中の利用について議論したことがあったのですが、Facebookを仕事中に使うことはダメなことなのか?

 

少し長くなったので、この記事はまた次回へと続くということで

しばしお待ちください。

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