結論からいえば、私はFacebookを仕事中に使うことは「あり」だと思っています。前回、あこまで書いてて、「だめ」っていったら期待に反しますよね。
そこで、私が「あり」だと思う理由を順番に書いていきたいと思うのですが、そのために、すこし時代をさかのぼって考えてみたいと思います。(20歳前後の若い方、そんな時代しらない!だったらごめんなさい。)
25年ほどさかのぼりましょうか。
もちろん私もまだ社会人ではありませんでした。
仕事でメールを使うのが遊びとみられた時代
OA(オフィスオートメーション)なんていう言葉がまだ死語でなかった時代。仕事中にパソコンを開けていると遊んでいるように見られた時代がありました。このころ、最終的な文書・資料は手書きやワープロ。機械に向かって仕事をするのが特別な時間だった時代があります。パソコン、ワープロは一部の人の特別なツールだったのです。
それが、パソコンが普及し、手軽に資料作成が出来るようになってくると、パソコンは仕事で必須のツールに。最近では、パソコンに向かっているだけで仕事をしているかのような錯覚に陥るようになりましたよね。
それから時が流れ、インターネットが普及し始めた時代。2000年前後。オフィスでの通信手段もファックスから電子メールに替わりましたが、メールをやり取りしていると、やはり遊んでいるように見られた時代です。
今の20代の方々は想像もできないと思いますが、電子メールで届いた情報をなかなか信用してもらえず、「そのメール、後でファックスしてもらっとけ」なんていう不思議な時代もあったのです。
今ではオフィスでの仕事の大半をメール処理に費やす方も多いはず。
そして、21世紀に入り、オフィスからネットで情報発信・情報検索をする時代。以前であれば、ネットのページを職場のパソコンで開いておくと、それだけで遊んでいるかのような罪悪感がありました。仕事中にインターネットをしていいのか悪いのか、そんなことが真剣に議論された時代。今では考えられません。
SNSをはじめとするFacebookの利用の是非の問題もそれに似ているような気がしています。
目的と道具の関係で整理する
私がお役所勤めしていた最後の年、2007年に日本初の業務SNSをオープンソースで構築し、日経さんに大きく取り上げていただいたことがあります(当時の記事はこちら:別ウィンドウが立ち上がります。)。当時は職場でFacebookやミクシィのようなSNSを使うという発想が斬新だと受けとられ、あちこちの自治体から問合せを頂いた記憶があります。
ただし、そこでの用途は仕事上でのディスカッション、仕事の効率化や人間関係の円滑化であり、決して福利厚生や娯楽が目的ではありません。
結局、この「目的」に合致しているかどうかというところが重要なのだと思います。そして、その「目的」達成のための「道具」という考え方であれば、SNSも道具たりえます。
それを別の用途で遊びに使ってしまう可能性まで広がるのは、SNSに限らず、インターネットだって電子メールだってパソコンだって携帯だって同じなはずです。であれば、こんな便利なツールを仕事に使わない手はありません。
既に、自治体のホームページをFacebookに切り替えて、話題を独占した佐賀県武雄市のような事例もありますが、お仕事としてFacebookを使われている人もずいぶんと増えてきました。
でも、まだ反論はありそうです。
それなら個人のアカウントでなく仕事用のアカウントを作成して、個人のアカウントは仕事中使うべきでない、
と。
この疑問こそがブログのタイトルでもある「公私混同」の一番のポイントになりそうですが、これについては、また次回のブログで思うところを述べたいと思います。
引っ張ってすみませんが、、、整理しながら書いているのでお時間ください。