数値目標のメリット、デメリット

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目標は具体的な方がいい、というのはビジネスの世界でもお勉強の世界でも正しいことだという暗黙の了解が出来上がっていると思うのですが、あながちいいことばかりでもないというお話。

 

先日、大学で受けた健康診断が返ってきました。

 

その結果を見て一喜一憂していたのですが、その理由が「基準値」の設定。

 

「健康」であることの目安として定められた範囲があり、その範囲を逸脱すると「異常」として注意喚起されるあの数値です。

 

実はここ数年、なんらかの項目が「基準値(正常値)」からちょっと外れて「要観察」となります。「軽い異常の疑いが・・・」なんていう項目が毎回1つくらいあるのですが、全体的な所見は「異常なし」。
ただ、今年はそういう項目が3つも・・・(^^;

 

基準値から外れて、3つも異常値があったことでかなり落ち込みました。年齢が上がるにつれてこういうことは起きてくるのだと思いますが、こういう数値の微妙な差異で一喜一憂することの方が不健康なのかもしれません。

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基準から外れることの意味、ラベリング?

例えば、正常値が10~50という範囲があったとして、自分の数値が51だったとき「異常」としてカウントされるわけですが、50と51の違いにどれほど決定的な違いがあるのかと言われると、そこまで重要でないからこそ全体として「異常なし」という診断になるのでしょう。

 

何事にも「目標値」や「基準値」があったほうが人はその目標に向かって突き進みます。でも、今回のような基準値は、数値が少しでも外れただけで「異常」というラベルを張られてしまう。おかげでここ数日落ち込んでしまう、、、などという悪い循環に、、、(我ながらメンタル弱いですね、、、

 

だったら、基準値をもっと緩やかにすればいいのでは?なんていうことに。そうすると今度は、達成できそうな目標しか設定しなくなるし、達成した途端にそれ以上のことをしなくなる。これも目標設定の注意点でよく言われる話。今回の例は医療の基準値であり、お勉強や仕事の目標値とは多少性格は異なるのかもしれませんが、、、

 

健康診断がこういう数値目標を考えるいいきっかけになりました。

数値目標も使い方を誤ると難しいですね。

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