システムインテグレーターとは
システムインテグレーター(System Integrator)とは会社などの基幹業務等を総合的に設計、構築し運用までを一手に引き受ける大手ITベンダーのことです。イメージしやすいように具体例を出すと、日本電気(NEC)、富士通、日立、東芝、NTT東西、NTTデータのような会社です(他にもまだまだありますが・・・)。
その他、経済産業省のシステムインテグレータ登録制度があり、ここで登録したITベンダーを一般にシステムインテグレータといいます。(システムインテグレータであり、システムインテグレーターでないことに注意)。また、SIerと書いて「エスアイヤー」と呼ぶのが一般的なようです。
ちなみに、この登録制度は平成15年の法改正により「認定」制度から「登録」制度にかわりました。2年ごとに登録更新という形式です(下記に参考リンクあり)。
一時期、ITゼネコンなんていう言われ方をされ、非難されたこともありますが、これはシステムインテグレーターだけの問題ではなく、発注する側も含めた構造的な問題だと思います。
ターンキーシステム(Turn Key System)
システムインテグレーターが作ってくれるような企画、設計から構築までの一式システムのことをターンキーシステムということもあります。ターンキーとは要するにシステムをスタートさせる鍵を回すだけ。発注主はエンジンを掛けるだけであとは全てITベンダーがしてくれるという楽チンシステムのことです。また、最近ではソリューションなどという言い方で、業務の諸問題を統合的に解決するようなパッケージとして売り込まれていたりします。
情報システム開発は本来業務主体であるべきなので、ターンキーといった丸投げでは成功するはずもない、というのが個人的な感想です。プロジェクト成功のためには、発注側も常に受注側とコミュニケーションをとり、システム開発を円滑に進めていく必要があります。