ELI2011、2度目の発表から見えてきたもの
現在、ELI2011にて福井県の大学連携プロジェクト「Fレックス」の発表のため、米国ワシントンDCにいます。出発直前に日刊県民福井(中日新聞)に記事が掲載されたので、ご存じの方もいるかもしれませんが、Fレックスの発表としては2度目となります。
昨年、テキサス州オースティンで開催されたELI2010にてFレックスの発表を行いましたが、今年も引き続き、ワシントンDCにて開催されたELI2011にて、Fレックスの2度目の発表を実施。
9月ごろに、Educause(エデュコース)からの提案募集があり、十分な準備もできずにバタバタと書きあげた提案書でしたが、無事に採択いただけました。ただ、最終的なポスターを作り上げるまでもかなりバタバタとしましたが、、、周りでサポートしていただけた方々のおかげで、無事に発表に辿り着くことができました。
前回は、スタートしたばかりのプロジェクトの概要ということでしたが、2年目となる今回は、その2年分の成果と今後の展開についてです。
そして、今年のELIの大きなテーマは「OPEN」
今年参加して思うのは、これまでどうしてもITなど情報機器の利用などに関することに注目が集まってきましたが、今年はその成果というところに大きくシフトしている気がします。これはある意味非常にいい傾向であり、的を射ていると思います。
セッションの内容も単なる講演会ではなく、講演者がファシリテーターのように参加者を導き、全員でパネルディスカッションをしているかのような会の進め方はさすがアメリカだと思いました。昨年も感じましたが、このELI2011そのものが大学の授業環境改善のショーケースになっているのだと思います。
次へのステップへ向けて大きな一歩に
実は、我々Fレックスの発表会場、昨年と対照的で、会場の一番目立たない奥まった場所。ここにお客さんが来てくれるのか、ちょっと不安になったと同時に、がっかり・・・という雰囲気がメンバーの間にも漂ったのですが、心配は無用でした。
やはり最初はお客さんの入りが少なかったのですが、後半は大勢の方々が訪れてくださり、用意した資料もすべてなくなってしまうほどの盛況ぶり。もう少し資料を準備すべきだったという嬉しい結果となりました。
また、今年は、ELIのVicePresident(ナンバー2ですね!)でもあるリトル氏もわざわざ我々の場所まで足を運んでくれて、「Good teamwork!」との言葉もいただけました。お世辞でも嬉しいですね。 (発表後の様子をちょっとだけUstreamもしてみました!)
セーレン株式会社とのコラボレーション
今年の発表の話題は実はもう一つあります。発表用ポスターに使う素材を紙ではなく、普通のインクジェットプリンターでもきれいに印刷できる特殊な布(クロスメディア)を福井を代表する繊維会社「セーレン」様からご提供いただき、その技術力の高さも同時にアピールしようという狙いがありました。
会場にも、サイデックス(Cydex)という特殊な布のパネルをもう一つ掲げて、Fレックスのポスターが紙でなく布で出来ていることのPRを行いました。特に、海外発表するのであれば、布だと小さく畳んでスーツケースに入れることができるので、紙より数段便利なのです!こちらの方に興味をもたれた方もかなりいらっしゃって、「どこで買えますか?」という質問も!
福井の高等教育機関の取組みだけにとどまらず、福井の繊維技術の高さ、そして、そのような素晴らしい素材が、学会等でのポスター発表用のパネル素材に最適であることをPRできました。
Fレックスにかかわり、そして、Educause Learning Initiative (ELI)に参加して3年目となりましたが、本当に実り多い海外発表でした。
日刊県民福井(中日新聞系)の記事