プレゼン講座、大勢のご参加ありがとうございました
土曜日に福井県のユーアイふくい(福井県生活学習館)という施設で「論理的なプレゼン講座」と題してセミナーをしてきました。当日は30名ほど入るパソコン研修室での実施でしたが、ほぼ満席でした。ご参加いただいた方々、また、主催および準備をされてきた県のご担当の方々、本当にありがとうございました。
先週のブログでもちょっとご紹介しましたが、ふくい女性ネットという福井県内の働く女性の会が企画した公開勉強会です。女性ばかりのセミナーというのも初めての経験で、ちょっと緊張しましたが、「論理的な・・・」などというお堅いタイトルの講座に来ていただける方々なので、皆さん熱心なのだと思います。
パソコン研修室で実施したので、パワーポイントの使い方講座もあるのかと期待されていたかもしれませんが、最初にパワーポイントは使いません!と宣言してからのスタート(確か、チラシにもパワーポイントを使うとは書いてもらわなかったはず)。
一般的に、プレゼンテーションの講座で多いのは、パワーポイントの使い方や話し方、立ちふるまいなどを講習してくれるもの。今回は、そのような講座とは差別化しようと、経営分析などでよく登場する分析ツールを活用してプレゼンの材料づくりからスタート。そこで出てきた材料を今度はどのようにしてプレゼンの中に組み込んでいくか、という手法を中心にお話させてもらいました。
パワーポイントはあくまで補助
サラリーマン時代には様々な方々のプレゼンを見る機会がありましたし、自分自身も人前で話をする機会というのは多い方だったと思います。ですが、いつも気になっていたのが、パワーポイントが有効に使われていないということ。または、パワーポイントがあるからこそ、プレゼンの内容がぼやけているものが多かった気がします。
パワーポイントだけに限った話ではないですが、スクリーンや資料を淡々と読み上げるだけのプレゼンを数多く見てきましたし、聞き手もウンザリしていたり、ついウトウト・・・なんていう方も多いのが大半のパターンではなかったかと思います。
よく、パワーポイントなんてプレゼンに必要ない!とおっしゃる方もいますが、私はやはりないよりあった方がいいと思います。ただし、それは使い方次第。あくまでもプレゼンは中身が中心。何を伝えたいかをしっかり整理して、それを補助する目的でパワーポイントのようなスライドを活用していくといいのでしょうね。
プレゼンについてはいろいろと思うこともあり、また別な機会にいろいろと思うことを書きたいと思います。
私のプレゼンテーションのバックグラウンド
最近、プレゼンテーション手法についていろいろとお話させていただく機会が多いので、すっかりプレゼン講師のようになってきてしまいましたが、実際、自分自身は誰かに付いてプレゼンの専門教育を受けてきたわけではありません。
これまでの様々な経験の中で、今の自分のスタイルというのが確立されてきたのだと思いますが、一番影響を受けているのは東京にいたときに英語を習っていた先生です(Mr.G.Eとしておきましょう)。彼はアメリカ人で言語学専攻でしたので、ビジネスの専門家というわけではありませんでしたが、結論から先に話をするアメリカでは主流のプレゼンスタイルの基礎をいろいろと教えてくれました。
その後、自分自身もMBA留学し、ビジネススクールでのプレゼンテーションの授業や実際にチームでコンサルティングなどを行っていく中で、これが最善だ!と思えるスタイルをいろいろと見つけて来ました。
Executive Summaryの作成がプレゼン力を高める
特に、ビジネススクールでのプレゼンの授業は目から鱗でした。授業を取る前はパワーポイントを使って話をするためのスキルを学習するのかと思っていたのですが、実際は、ビジネスレポートをひたすら作成し続けるという授業。
Executive Summaryといわれる会社の意思決定に携わるようなエクゼクティブ達に報告するためのレポートをA4(レターサイズ用紙)に簡潔にまとめて報告するという授業です。ここで、文章の組み立て方から見出しの付け方などを学び、実際のパワーポイント等を活用したプレゼンに応用していきました。
ちょっと保守的な日本の会社での企画会議でそのようなスタイルでプレゼンをすると、正直、受けないこともあります。企業文化的に結論から先にズバッと入っていくスタイルは抵抗感があるのでしょう。私も講座では「相手あってのプレゼンなので、事前にどのような相手にプレゼンするかを知ることも大事です」とお話させていただいています。
そう。相手あってのプレゼンということで、そのことを常に念頭に置けば、いい加減なプレゼンはできないですよね。
ですが、このブログの記事は好き勝手を書いてますので、あまり読み手を考えていませんね。。。ちょっと反省です。