私はカメラマンではないのですが、ここ3年ほど視聴覚教育者研修ということで、県のユーアイふくいという施設でデジカメ活用の講座をさせていただいています。対象は学校の先生や公民館の主事さんたち。カメラマンでもない私がなぜ写真を??と思われる方もいると思うのですが、カメラの技術的な指導というよりも、写真の活用というのがその主たる目的です。
仕事で記録写真や広報写真としてカメラを任される、、、なんて経験が事務職の方にもあるはず。そういうときに、どういう視点で写真を残し、どうやってそれらを活用していくのか、という情報活用の視点での講座です。といいながらも、安価なコンパクトデジカメでちょっと工夫するとこんなに素敵に撮れますよ~~という部分のお話もあります。プロのカメラマンの方々からすると本当に初歩的かもしれませんが、素人でも覚えていられてすぐ実践できる小技(小ネタ?)を紹介しています。
で、今日のブログはたった3秒で劇的に変わるカメラのアングルのご紹介!
夕方、娘と散歩に出掛けました。
この時期、福井はお米の収穫もほとんど終わり、今度は白いそばの花が一面に広がり美しい姿を見せてくれます。小さいデジカメをもって散歩していたので、その様子を農道から撮影してみたのですが、こんな感じの写真になりますよね。(ここはなぜか一面・・・という畑ではなかったのですが)
道路が一段高くなっているので、そこから見下ろすようにソバの花を撮る、、、というのが普通の写真のとり方ですよね。上の写真はちょっと花の少ない寂しい場所を撮ってしまったので一面のソバ畑というイメージではないですが、、、普通にカメラを構えて撮影するとこんな風なアングルになるはずです。
背景がボケた写真はいい写真?
でも、少しカメラの知識があって、後ろのぼかし方を知っているとこんな写真が撮れます。(同じコンパクトデジカメで撮ってます。)
一眼レフと違って、コンパクトデジカメとか携帯のカメラで背景のボケは作りにくいのですが、被写体と背景との間に距離をかなり作ると割ときれいにボケてくれます。それでも、ボケ具合は一眼レフカメラにはかないません、、、。カメラの講座とかでは、かなりの数の方々からこの「ぼかし方」をよく聞かれます。それくらい、ボケる写真というのが魅力的、上手に見えるということなのだと思います。
背景がボケた写真の簡単な撮り方はこちらで紹介しているので、興味ある方はどうぞ。
そもそも、背景がボケた写真がいい写真なのかどうかは別として、下のような写真は高価な一眼レフでないと撮れないと思われている方が多いようです。ですが、背景がボケるかボケないかは一眼レフかどうかとは実はそれほど関係ありません。。。(続きを「素人でも背景がボケた写真をとる一番簡単な方法」で読む)
自分で撮影しておいてなんですが、1枚目の写真よりもなんとなく「いい写真~」って思っていただけた方が多いのではないかと思います。
視点をいつもと変えてみる!
でも、娘と散歩していて、ソバ畑のところまで降りて、娘がしゃがんだ目線で写真を撮ってみたらこんな感じ。
1枚目、2枚目、3枚目ともに、同じソバ畑を同じ時間帯に同じカメラで撮影しています。(設定は3枚ともオート)
どれが好きかは人それぞれの好みだとは思いますが、安価なコンパクトデジカメでも割と味のある写真がとれるんだと再認識した1枚でした。
しゃがんで見上げるだけで写真がこんなに変わります!
タイトルに「3秒で」と書きましたが、しゃがむだけなら3秒もいらないかもしれませんね。
何事も目線を変えてみるというのは大事なことなんだと子供に教えられた気がします。
子供の目線ってやっぱりすごいですよね。