My name is は本当に使わない?日本人が英語を話せない本当の理由

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先日、Facebookの方でこの話をつぶやいたら、結構な反響だったので、ブログにもまとめてみました。

 

ことの発端はたまたま見ていたテレビ。午前中にやっているフジテレビのワイドショーだと思うのですが、

My name is … なんて時代遅れ、使わない英語。I am … を使う。
What’s your name? なんて失礼。May I have your name please?を使うべき。
Thank you very much. は大げさで滑稽。使うと笑われる。
Good bye. はしばしの別れ。普通はBye / see you を使う。

なんてことをやっていました。

そして、これらは受験のための英語で現場も仕方なく教えている。文部科学省も混乱・・・っていう内容だったのですが、日本人が英語がしゃべれない原因をこういう時代遅れ英語が学校で教えられているせいだ、と結論付けていました。

 

私はネイティブスピーカーではないですが、海外で暮らしていたことがあります。結論から先に書けば、「My name is…」は使います。ちょうどこんな映画が話題なので、この映画の予告編、冒頭第一声をお聞きください。

はっきりと「マイネーム・イズ・ジョーダンベルフォート!」って言ってたでしょ?
友人が、「My name is …」って「せっしゃは・・・でござる。」じゃないの?って言ってましたが、この映画、時代劇には見えません。別にこの映画だけじゃなく、My name is …は今でも使う英語

会話には必ず状況があります。フォーマルな場面では堅い表現を使い、友達同士では砕けた表現を使うのは英語も日本語も同じ。この番組のように、中学校で教えられている英語がダメだとあおっている本も多数ありますが、こういう情報によって学習者はもっと混乱し、語学センスが逆にゆがめられてしまうのではないか、、、と思ってしまうのは私だけでしょうか?

 

たとえば、番組で「What’s your name?」はダメで、「May I have your name please?」を使うのが正しいという趣旨の発言をされていましたが、中学生同士が「名前なに?」って聞くのに「May I have your name please?」はやっぱりおかしいです。 センセーショナルなタイトルや内容で読者をあおって面白おかしく書くことは否定しませんが、中学英語や受験英語がアメリカ生活でとっても役に立ったと感じている自分としては、もう少し中学校や高校での英語の授業の努力に目を向けてほしいな、、、と思った次第です。

 

英語が話せないのは学校英語のせいだ!なんて言われたら教えている現場の先生方はやる気をなくしてしまいそうです。(少なくとも私はとっても役にたちました。)

 

日本人が英語が話せない本当の理由

これはあくまでも自分の経験から推測する主観ですが、、、

 

日本人が英語が話せない理由、これは、今までも何度かブログに書いていますが、よく言われる「中高6年間も勉強してきたのに、、、」ではなく、「たった6年間しか」勉強していないからだと思うのです。

たとえば、中学校で週4時間の英語の授業を約40週しても、年間160時間。
それを6年間で、160時間×6年=960時間

これってすごい!と思うかもしれませんが、たとえば、半年の海外短期留学をしたとします。

1日8時間みっちり英語を話勉強し、会話し、、、という状況で180日を過ごすと
180日×8時間=1440時間

あっという間に6年間を超えます。これが1年だと3000時間近くに。
留学すると、ある程度話せるようになって帰ってくる理由は、使わなければいけない環境に加えて、圧倒的に英語に触れる時間が多いこと、これに尽きると思うのです。

 

今日も、ある方と英語について議論していましたが、日本人はインプットするがアウトプットする場が圧倒的に少ない。要するに、英語を使う場面が少ないのです。週1回の英会話レッスンはあくまでペースメイキング。基礎を自分でしっかりと学習し、文法も理解したうえで、アウトプットの練習をする、こういうサイクルが必要だと思っています。

 

何をするにも「型」は必要。

歌舞伎の世界でもよく言われますが、「型破り」はしっかりと型を身につけた者がするから「型破り」として称賛されるそうです。型もないのに違うことをするのは「型なし」というそうです。語学は「聞く」「話す」「読む」「書く」という4つの技能が伴って初めてしっかりと身に付きます。

 

少なくとも、私の周りで英語が堪能な方で「中学高校の英語の勉強無駄だったわぁ、、、」という人には出会ったことがないです。語学上達は地道な努力。

 

それが王道なようです。

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