昨日、SNSに流れてきた記事で、こんなのがありました。
あるお年寄り「偶然に意味を感じたらそれは縁。釣り竿ほしいと思ってたら偶然広告に出てきたので買ったよ」→あのそれ…
ネットをよくわかっている方だと、最近のウェブの広告がその人の嗜好(しこう)に合わせたものになっていることくらい当然のこととして考えると思うのですが、全ての人がそうかというと、そうでもありません。
Amazonなどで商品みていると、本当に驚くほど自分の趣味・興味にあわせた商品をおすすめしてくれます。気持ち悪く思う方もいると思いますが、マーケティングでいうところのセグメント・ターゲットにあわせた商品提示はビジネスの基本。
昔からそういう考えはあっても、現実、人の属性や嗜好に合わせたターゲティングは難しかったのですが、ネットの技術がそれを可能にしているわけで、売る側も買う側もある意味ハッピーな仕組みだとは思うのです。
引用した記事(さらに、その元はツイッターですが)の「偶然に意味を感じたらそれは縁」とありますが、縁も自分の行動の結果からきていると考えると必然。それがネットで可視化された…くらいに思えばいいと個人的には思うのです(もちろん、個人情報の保護・管理は大事ですけど。)。
これって、SNSなどではもっと顕著で、ツイッターなどもそうですが、基本的にSNSで自分に入ってくる情報というのは、自分が好む情報に収束していく傾向にあるといわれています。なので、たまに選挙等でのツイッターの利用が話題になりますが、ツイッターであんなに賛同を得たのに、落選した、、、これは何か変な力が働いたに違いない、、、なんていう陰謀論を唱える方は、ツイッターそもそもの仕組みがわかっていないのかもしれません。
YouTubeのオススメ動画はあなたの趣味の表れ
そんな記事を見ていて思い出しました。
とある企業の偉いさんが数人はいったグループでの会話。
某会社役員A「YouTubeで、社員研修用にいい動画があるんだけど、でも、YouTubeはやっぱりよくないよね。終了画面に他の動画が出てくる。」
某会社役員B「そうだね。わかる。真面目コンテンツもあるけど、それに混じって、いかがわしいのも出てくるからね。それさえなければ。」
某会社役員A「そうそう。仕事で使うからね。そういう不適切なのがなくなればいいけど。最近よく出るんだよね、いかがわしい感じの。」
某会社役員B「自分も同じ。なんとかならないかな?ねぇ、〇〇くん」
某会社〇〇くん「・・・」
社員みんなの心の声「(それ出てるの、あんただけだよ。自分が見てるからじゃん・・・」
※途中の写真はイメージです。この動画がいかがわしいという意図ではありません。m(__)m
という感じ。
YouTubeの動画もさっきの釣り竿と同じ。お勧めに出てくる動画や、閲覧終了後に出てくる動画は、一人一人違います。その人の過去の閲覧傾向などからよく見られているであろう内容やジャンルなどをYouTubeがピックアップして「おすすめ」してくれているわけで、某会社役員のお二人のPC画面は、YouTubeだけじゃなくて、広告なども大変なことになってそうですね・・・
そういう意味では、パソコンのログインは共有してはいけないですし、画面そのものも個人情報なのかもしれません。
以前、学校の先生がプロジェクターでアダルトな画像を間違えて投影してしまいニュースになったこともありましたが、仕事で使うパソコンの画面には細心の注意が必要なのかも。
おっと、自分も気を付けないと。。。