今日は、本務校の入学式でした。
今年は新入生のクラスアドバイザーを担当することになっているのですが、入学式後の保護者も含めた学科懇談会でアドバイザーとして紹介されたときに、簡単な挨拶をさせていただきました。短大のアドバイザーは高校までの担任とは違うので、ホームルームがあるわけではありませんが、新入生の皆さん、そして保護者の皆さんにご挨拶をさせていただきました。
その中で引用させていただいたのが、今年の東京大学(大学院)の卒業式で東大総長が告示でお話されていたイギリスの思想家クルツナリックの 「The Good Ancestor」のお話です。
私なりの解釈も入ってますが、私が伝えた内容をそのまま文字にしてみました。
この生成AI全盛の時代、そして、タイムパフォーマンス(タイパ)を問われる時代、いろいろと考えさせられます。そして、この考えは決して新しいものではなく、日本人が昔から大切にしてきた伝統や風習の中にもあるのではないかと。変化の激しい今だからこそ、こうやって注目されるのだと思いました。
本日、入学した学生の皆さん、入学おめでとう。
以下、アドバイザーとして私があいさつした内容の主旨を参考に記します。
みなさん、本日は入学おめでとうございます。クラスアドバイザーの澤崎です。今年1年よろしくお願いします。アドバイザーとして皆さんに1点だけ共有したいお話があります。2分ほどお時間ください。
先日、東京大学(大学院)の卒業式に参加したのですが、東大の総長がイギリスの思想家クルツナリックの著書『グッド・アンセスター』についてお話しされていました。卒業式の話で恐縮ですが、「学び」という点で示唆に富む内容でしたので、これからの2年間を考えるうえで共有したいと思います。
“グッド・アンセスター”とは、「よき祖先」という意味です。
私たちが今、安全で安心して暮らせる社会にいるのは、過去の人々がその時代において多くの苦労を重ね、さまざまな選択をしてきた結果であり、私たちはその積み重ねを「よかった」と評価しているわけです。
一方で、皆さんも50年後、100年後には、この社会の“祖先”になります。
そして未来の人々から、私たちの選択が「よかったのかどうか」を評価されることになります。今ここでの行動や判断が、遠い将来にどう受け止められるのか。そう考えると、長期的な視点の大切さが見えてきます。
現在は生成AIが普及し、スマホに語りかければ瞬時にそれらしい答えが返ってくる時代です。タイパ、タイムパフォーマンスという言葉もありますね。一方で、「今すぐ使える知識は、すぐに使えなくなる」とも言われます。だからこそ、短期的な便利さだけでなく、長い目で物事を捉える姿勢がより重要になっているのだと思います。
もちろん「今」も大切です。しかし、その積み重ねが皆さんの未来を形づくります。
そして2年後、皆さんは今日のこの日を振り返ることになるでしょう。そういう意味では、皆さんは“2年後の自分のアンセスター”でもあります。
2年後の自分が、「この2年間は素晴らしかった」と胸を張って言えるように、楽しく学び、楽しく生活していきましょう。本日はご入学おめでとうございます。






