学歴社会なら就活には大学の成績をもっと活用すべき

大学生の就職活動の時期が8月になったり6月になったりと、その時期についてはニュースになることが多い昨今。これって実は日本だけの慣行だと言われています。

 

ほとんどの企業が新卒採用であり、そこから終身雇用というスタイルは、多少の例外はあるにせよ、昔から変わっていません。だからこそ新卒の採用時期などという本来企業が自由に決めることができる事項が横並びになって、そこから逸脱すると「ルール違反」なんて言われます。

 

最近では個別の就職試験や面接だけでなく、SPIテストといった民間の統一テストを利用する企業も増え、以前にも増して高校受験、大学受験の延長のように就職試験がある状態。

 

おそらくSPIテストがこれだけ流行する背景には大学への進学率も大きく影響しています。

 

大学進学率の上昇と入試制度の変化

IMG_6401大学進学率が30%程度しかなかった時代は、大学は一部の人たちの狭き門でした。一般入試には学科試験が課され、大学生であることでの一般教養は担保されていたはずです。ところが、ここ10年ほどでしょうか?AO入試や推薦入試の増大に加えて、学科試験がなくなるところが増え、また、大学進学率が大幅に上昇し、行きたいと思えば誰でも大学に行ける状態になっています。

 

よくテレビや雑誌などのメディアで、英語ができない大学生、方程式が解けない大学生なんていうのが話題に上りますが、そういう学力チェックという意味でも先ほどのSPIテストは就職活動時に機能するのだと思います。

 

個人的には、大学が全入時代(希望すれば大学に入学できる時代)になったからこそ就職において大学時代の成績をもっと重視してもらいたいと感じています。

 

自分たちの時代の大学といえば、授業をさぼったりする学生が大半でした。しかし、近年の大学は全入時代だからこそ、出席をしっかりととり、授業成績のエビデンス(証拠)をそろえ、頑張った学生の成績がしっかりと反映される仕組みになっているところがほとんどなはずです。

 

そして、大学の成績が就職活動に大きなインパクトを与えることがわかれば学生はさらに授業にしっかりと向き合い取り組むと思うのです。そうすれば、今ニュース等で話題になっている学業と就職活動の両立のための時期の問題などあまり問題ではなくなるはず。

 

就職活動にもっと学習履歴(学歴)を!

と思っていたら、東洋経済で非常に興味深い記事を見つけました。私が思っていたまんまの内容です。

経団連「指針」にも盛り込まれた”成績表活用”

リシュ面とは「履修履歴面接」の略で、面接の最初の5分程度、大学の成績表(履修履歴)を見ながら、学業における考えや行動について質問する手法を指します。ポイントは成績の良し悪しだけを見るのではなく、あくまでも学生の行動を多面的に知ることが目的だということです。(引用:東洋経済「人事が注目する「学生のウソ」を封じる面接法」

 

興味ある方はぜひ上記の引用元の記事を読んでいただきたいのですが、こうやって成績表が活用されるなら、学生にとってもいい成績を目指すことのモチベーションにもつながります。

 

卒業時に成績優秀者に与える「ベータ」の称号

実は、私がいたアメリカの大学では成績を上手に履歴書に反映される制度(仕組み?)があります。

学位によっていろんなベータがありますが、一番メジャーなのは「ファイ・ベータ・カッパ」。

 

成績優秀者だけが入会を許される成績優秀者の会のようなものであり、履歴書にこれがあるだけで、大学を問わず成績優秀者であることがわかります。そして、学生はそのベータを目指してしっかりと大学でも学習します。

 

日本は学歴社会と言われて久しいですが、

本当に学歴(学びの履歴という意味で)社会なのか?と問いかけたくなる状況。

 

いつになったらこの状況は変わっていくのか・・・そんなことをふと考えてみました。

 

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