金の流出と国力低下の関係?

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昨日の選挙から一夜が明けて、政権が大きく変わりましたが、みなさんいかがお過ごしでしょうか?

正直、政権が変わったからといって我々の日常生活にダイナミックな変化があるかというと、そうでもなく、流れるニュースと総理大臣の顔が変わったくらいにしか映らない方も多い顔しれませんが、、、

 

今年の漢字は「金」

さて、この時期、今年の漢字が発表されます。

 

今年は「」でした。

 

その理由としては、ロンドンオリンピックでの日本選手の活躍(金メダル)に加えて、京都大学山中教授のノーベル賞受賞。そして、お金の問題がいろいろ、、、とのことらしいです。(写真はノーベル賞授賞式での晩餐会で実際に出されるメダルチョコ)

 

「金」という字を「きん」と読ませるか「かね」と読ませるかで伝わる印象も大きく変わりますが、みなさんは「金」という字に実感はありますでしょうか?正直、「今年は何で金なの?」というのが実感です。

 

実は、3年ほど前にスウェーデン・ストックホルムに行ったことがあります。ストックホルムはノーベル賞の授賞式が行われることでも知られるスウェーデンの首都ですね。People to People Internationalというボランティア活動の一環でデンマークにホームステイしていたのですが、その帰りにお隣のスウェーデンに寄ったのです。当時も日本人ノーベル賞受賞者が出たちょうど翌年あたりで、話題だったのを覚えています。

 

もちろん、授賞式の会場となるストックホルム市庁舎やノーベル博物館にも行きました。山中教授が購入したというメダルのチョコレートもお土産に買ってきました。こうやって自分が行ったことのある場所をテレビで見るのは楽しいものです。

 

と同時に、ちょっとした不安も頭によぎりました。

 

日本人は今後もノーベル賞を受賞できるのか?

最近のノーベル賞受賞者、日本人の名前が数多く聞かれるようになってきたのは日本人としても誇らしいことですし、自分もこういう素晴らしい日本人の活躍を励みにがんばろう!という気持ちにもなります。一方で、最近の受賞者が、アメリカ等海外での基礎研究をもとに受賞しているということも指摘されはじめています。(全員ではないですが)。

 

山中教授も日本の研究環境の不十分さ、海外とのギャップを指摘されています。若手研究者の労働環境改善にも言及されていることから、今後これらがしっかりと改善されて必要なところにはしっかりとした研究費用が計上されていかないと、日本の基礎研究分野が今後衰退していってしまうのではないかという不安を覚えます。

 

留学生の減少は学びのガラパゴス化?

その一方で、最近では、海外で既に認められているのにもかかわらず日本では認められず・・・という不思議なケースも少なくないと聞きます。

閉鎖的な日本の研究環境に限界を感じて海外に飛び出て研究を、、、ということ自体はチャレンジ精神があるわけで、ある意味いいことだと思うのですが、そもそも海外留学に踏み切る若者さえも圧倒的に減っているとのこと。アメリカの研究機関や大学院では日本人は絶滅危惧種になってしまう日も遠くないのかもしれません。

 

こういう傾向を長期的に見たときに、日本の国力は向こう数十年大丈夫なのだろうか?と不安になってきます。金が国力を示す指標となるのは経済の世界だけではなさそうです^^;こんなことを考えること自体、自分が歳をとってきた証拠みたいなものなのですが、昨日の選挙と政権交代劇やこれまでの政治家・官僚のやり取りをみていて、将来について少し考えてみようと思いました。

 

昨日よりも今日が少しでも良くなるように
今日よりも明日が少しでも良くなるように
まずは自分が行動する!ということで。

 

ちょっと説教くさいブログになってしまいましたね、、、^^;

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