Facebookしてると離婚の危機?! – 正しい数字の読み方

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いずれ新しいメディアに代わるといわれながらも、多くの利用者を抱えるSNSですが、Facebookをはじめ、Twitter、LINEなど多様化が進んできています。それらどのツールにも共通して言われるのは人間関係。特に、男女間のトラブルなどの話は尽きません。

 

そんな中、センセーショナルなタイトルで目に飛び込んできたのがこの記事です。

Is Social Media Killing Your Marrige? Quit Facebook, Save Your Marrige!

(SNSで結婚の危機?フェイスブックをやめて、婚姻関係を救え!)

 

Facebookユーザーの32%は離婚の危機?

海外メディアからの情報ですが、ボストン大学のある調査によると、フェイスブックのヘビーユーザーの32%が離婚を考えているとのこと。

 

Researchers found that, in general, 32 percent of heavy Facebook users consider leaving their spouse.

 

Facebook?さまざまなメディアの中で特にフェイスブックがその傾向が強いとのことで、そのように言われるのは今に始まったことではないので、なんとなく納得してしまう人も多いのではないでしょうか?例えば、Facebookの友達関係や投稿関係をひも解いていくと、誰と誰がおつきあいしてるかがわかってしまうとか、浮気中の行動がばれてしまうとか。そういう噂話もチラホラと聞きます。

 

ただし、先ほどの「32%が」という数字、気をつけなければいけないのは、これらは「相関関係」であり「因果関係」ではないということ。

 

相関関係は因果関係とは違う!

具体的に言うとFacebookをしているから、離婚を考えている人が多くなるのか、離婚を考えている人がFacebookにはまっているのか、どちらが原因で結果かというのはわからないということです。

 

実際、結婚関係で何らかの問題を抱えた人たちが、心理的な助けを求めてソーシャルメディア(フェイスブック)にはまるという関係も見て取れるわけで、どちらが原因かまではこういう統計でははっきりとしないことが多いのです。先ほども書いたように、フェイスブックのようなSNSを使って浮気をする可能性が高まることは以前から指摘されてきましたが、逆に、そういうトラブルがあるからこそフェイスブックなどのSNSに向かうということも指摘されています。

 

なので、私たちが統計を見るときには、あくまで「相関」であって「因果」ではないというところに注意する必要があります。

 

これらは統計学の中でよく論じられますが、相関関係でしかないのに因果関係(原因と結果)であるかのように広告されているコマーシャルはなくなりません。我々消費者側もそういう数字のマジックには気をつけないといけません。ということで、このブログのタイトルのようなセンセーショナルな見出しは少し疑ってかかるべき!ということになりそうです。

 

参考にした海外の記事では、

自分の相手(夫、妻、恋人)がツイッターやフェイスブック、インスタグラムなどに没頭するようになってきたら、「関係が終わったの」ってツイートされる前に、自分たちの関係を見直してみては?

と締めくくっています。
なるほどぉ~、と書けないのがつらいところ(笑)

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