大学の教員をしている以前から仕事で「先生」と呼ばれることが多々ありました。
先生といえば学校の先生、病院のお医者さん、国会や地方議会の議員さんというのが日本の3大先生だと思いますが、意外にもコンサルタントもお客様から先生と呼ばれることが多い職業の一つ。
また、講演会やセミナーを頼まれてそこに出向くと、よんでいただいた先方からも先生と呼ばれることが多いです。先生というと、上下関係で上をさすときの言葉だと思いますが、そういう意味をすこし考え直す出来事がありました。
自分はそう呼ばれるに値する人間か?
体調があまり良くなく、近所のクリニックに行った時のこと。
そこのお医者さん(先生)といろいろとお話をして、体調のことや病気ではないかと心配していたことなど、精神的な意味で気持ちが軽くなりました。病は気からとも言いますが、お医者さん(先生)とお話をしていて、特別な治療をしてもらったわけでもないのに自分の気持ちが軽くなったわけですが、こうやって頼りにできて安心を与えてくれる存在が「先生」といわれる職業には必要ではないかと思いました。
教員も知識を教えるだけが仕事ではなく、その根本たる部分には教えられる生徒や学生に安心や信頼を与える存在にならなければいけない。そう思いました。
実際、学びは本人の中でしか起こりえないので、「先生」たる教員は学生(生徒)にそのようなメンタルな方向づけしかできないということを改めて思った次第です。自分はそう呼ばれるに値する人間だろうか?
これから自分の学びもまだまだ続きそうです。