産業振興施設、サンドーム福井と伝統産業
上の写真、いかめしい鬼瓦(おにがわら)とともに写っているのは「サンドーム福井」。福井県中央に位置する産業振興施設です。最新技術と伝統産業の融合ということで、このサンドームには様々なな伝統技術が施されていて、正面で出迎えてくれるゲートにもたくさんの鬼がわらが。
そして、週末。このサンドーム福井で開催された「おもしろフェスタ2008」というイベントに行ってきました。
このイベント、伝統工芸から未来技術まで、全国に誇る福井のものづくり技術を紹介するイベントということで、会場はすでに多くの子どもたちでにぎわっていました。それにしても、このサンドーム、いつ来ても、贅沢な作りだと思います。天井が非常に高いドームになっているので、このスペースはどう活用しているんだろうか、と不思議ですね。
巨大シャボン玉からパスタの塔まで - 楽しい実験がたくさん
伝統産業や民間企業のブース以上ににぎわいを見せていたのは、福井工業大学、福井高専、武生工業高校など、技術系の学校が提供しているブースです。
最近の理数離れへの危機感というわけでもないのだと思いますが、楽しい実験や工作を通して、科学の楽しさを教えてくれるコーナーが目白押しでした。写真の巨大シャボン玉に入れるコーナーは残念ながら子供だけ。シャボン玉に入ってみたかったですね。
私が非常勤をしている福井高専のブースも力が入ってました。各学科ごとにその分野を紹介する面白い実験を提供してくれます。建築の場所では、スパゲッティを使って高いタワーを建ててました。あの細いパスタで数メートルのタワーができていて、ちょっと圧倒されました。
あと、電子情報のところではAIBOを使ったロボットの実演。ロボコンで使ったロボットは後ほど登場!ということで、子どもたちにとっては夢のあるイベントとなったようでした。
そういえば、福井大学のブースがなかったのが気にかかりましたが・・・
めざせ、未来の科学者たち!
先ほども書きましたが、最近では理数離れや学力低下で、大学や高専のような高等教育機関でも課題が多いと聞きます。昔は(って自分のころですが)、小学校での将来の夢とかを聞くと、クラスに必ず何人かは「科学者」や「宇宙飛行士」なんていう子どもがいたものです。
最近はサラリーマンと答える子供が多いとか。
子どもに夢と希望を与えられるような教育が叫ばれて久しいですが、ゆとり教育も2年後に撤廃とう方針転換を掲げた文部科学省。今後、子どもたちにどのような教育環境が提供されていくのか、本当に気にかかりますね。