Fレックスにおける1年の活動を振り返って
FMふくいの朝の人気番組「Life Is」に出演してきました。昨年(2009年)の5月にもFレックスの紹介とイベントの告知を兼ねて出させていただきましたが、今回は、1月に行ってきたELI2010での発表と、Fレックスの1年を振り返り、その成果を報告させていただくためです。
前回出させていただいたときは、Fレックスもまだ始まったばかりで、説明する私の方も具体的なことをあまりお話できず、飴田さんを困らせていた記憶があるのですが、さすがに1年たつと、話すことも盛りだくさんで、本当によい機会をいただけました。
学習コミュニティ - 実践コミュニティ
Fレックスを一言でいうと、「仮想的な大学空間」。あまり学部の重複のない福井の大学・高専を緩やかにつなぐことで、あたかも一つの総合大学が福井に誕生したかのような環境を作り出す。それがこの事業の一番の目的でもあります。
割と小規模な地方の大学が協力し、合併ではなく、お互いを補完的に支え合いながら、学生の交流、教員・職員の交流を盛んにすることで、総合的な学習環境の向上を目指す!それは、結果的に福井の大学環境で学習する学生さんたちのレベルアップにつながることを期待していますが、このような環境を利用できる今の学生がちょっとうらやましいですね。
フォーマルなLMSとインフォーマルなSNS
ここ数年の動きとして、大学内にSNSを設置して、学生・教員間のコミュニケーション向上に役立てようとするものがあります。一方、授業を支援していくための仕組みとしてMoodleといったLMSを導入している大学も数多くあります。
Fレックスでは、授業はフォーマル(公式)なラーニング(学習)の場としてとらえ、それをサポートするためのLMS(Moodle)と、授業外活動をインフォーマル(非公式)なラーニングの場ととらえ、そのコミュニケーションをサポートするSNSという2つの仕組みを、大学間を結ぶネットワークシステム利用して構築しています。
今思えば、自分が学生のころは、上記のインフォーマル(非公式)な部分が充実していたような記憶があるわけで、、、あまり褒められたことではないですが、授業をたまにサボって、クラブ活動を一生懸命していたものです。
ただ、このような活動というのは、社会に出てから非常に役に立つ経験であり、また、自ら能動的に行動することを学ぶいい環境だったわけですし、フォーマルな学習にもそこで得たものはフィードバックされていたように思えます。最近の学生さんたちがどうか、統計を取っているわけではないですが、全体として、そのような活動は減ってきているのではないかと。そういう意味では、フォーマル・インフォーマルを充実させる環境がこうやって提供されていることは、素晴らしいことではないかと思うわけです。
Fレックスの活動に携わらせていただき、自分自身も学習ということに対する概念が変わりつつあります。今回、FMふくいで1年の振り返りをいろいろとお話させていただいたわけですが、いいタイミングで出演の機会をいただけたと思います。ありがとうございます。
Fレックスも3年目を迎え、ホップ・ステップ・ジャンプできるよう、22年度(2010年度)もさらなる飛躍に向けてがんばります!