コミュニティのエキスパートが福井に集結
現在、福井県内にある5つの高等教育機関(福井県立大学、福井工業大学、仁愛女子短期大学、敦賀短期大学、福井工業高等専門学校)で、新たな取り組みが始まろうとしています。
福井県内の高等教育機関はどこも小規模ですが、開設している学部や学科にはそれほど重なりがなく、ある意味補完的であると言えます。この高等教育機関同士をゆるやかに連携させることで、仮想的な総合大学として機能させようという、福井では全く新しい試みなのです。(Fレックス・プロジェクトの詳細はこちらのサイトから。)
私も、実はこのプロジェクトにコミュニティ推進員(福井県立大学)として関わらせていただいており、先日12月19日に福井市内にある「響のホール」にてシンポジウムが開催されました。
私は準備のため、朝10時に会場入り。会場側と綿密な打ち合わせができていなかったので、正直ちょっと不安な部分もありましたが、優秀なスタッフの方々のおかげで、あっという間に会場準備は終了!あとは開場を待つばかりとなりました。
このシンポジウム、講演者の顔ぶれと話す内容をみて、本当に楽しみでしかたなかったのですが、ちょっと不安もありました。というのも、いったいどれくらいのお客さんが聞きに来てくれるのだろうか?また、質疑応答は十分にあるのだろうか、、、。そして、パネルディスカッションでの司会をすることになっていたのですが、著名な先生方を相手に、上手に進行できるのか。
ですが、シンポジウムが始まるとそんな不安も吹き飛びます。講演者の方々のトークが素晴らしいのはもちろんですが、会場からも積極的な質疑が。午後1時から6時まで5時間にもわたる長丁場のシンポジウムでしたが、あっという間で、まだ議論したりない!そんな雰囲気で幕を閉じました。
講演者(パネリスト)の方々を見ていただければおわかりだとは思いますが、これだけの方々が一同に集まって福井で講演&パネルディスカッションなどというのは本当にすごいことなんですが、会場からも意見がたくさん出て、全員でパネルディスカッションをしているような、そんな一体感あるシンポジウムでした。
各講演の様子
大島純先生
「学びのパラダイムシフト:学習コミュニティという概念」で講演をされた大島純先生(静岡大学情報学部)。
金西計英先生
「大学生を対象にしたキャンパスSNS( さとあい) の展開を通して」と題して講演をされた金西計英先生(徳島大学 高度情報化基盤センター)
和崎宏先生
「SNS連携による情報プラットホームの創造-つながりを可視化してまちを元気にする地域情報化」と題して講演をされた和崎宏先生(インフォミーム(株)代表取締役)
山川修先生
「学習コミュニティを核にした大学連携の取組み」と題して講演をされた山川修先生(福井県立大学 学術教養センター&このFレックスの会長でもあります。)
白熱したパネルディスカッション
パネルディスカッションでは、議論の呼び水として、「SNS等を活用したコミュニティ形成の目標・その成果をどうやってはかるか?」などというちょっと意地悪な質問からスタートしてしまいましたが、今後の我々のプロジェクトのヒントをたくさん頂けました。一方で、会場の皆さんは、まだまだ質問したりない様子でしたので、もう少し早く会場側に振ればよかったと反省です。
懇親会の様子
今年、日経地域情報化大賞を受賞された「ひょこむ」の和崎さんともお会いできて、本当に感激です。メールや電話では本当によくしていただいていましたが、実際にお会いして、そのお人柄にますます引き込まれてしまいました。現在、進行中の坂井市の地域SNSでもお世話になる予定です。
このコミュニティなら、プロジェクト成功間違いなしだと確信した一日でした!参加された皆様お疲れ様でした。