ビジネスプレゼン講座とその実習
こちらのブログでもお知らせしましたが、先週土曜日、福井県の生涯学習施設「ユーアイふくい」で、おとこの講座なるものをしてきました。
内容はプレゼン。
「~厳しい時代をサバイバル 時代の一歩先を行くヒント~思わず相手が「YES」と答えるプレゼン実習」なんていうたいそうなタイトルで、ビジネス・プレゼンテーションの演習をしたのですが、定員20名のところ、倍以上の方々がお申し込みになり、キャンセル待ちもいたとか。
実は、以前、女性ネットの公開勉強会で女性ばかりのプレゼン講座をやったことがりましたが、その時は時間の関係で十分に演習ができず、自分の中では十分満足いく講座にできなかっただけに、今回はちょっと力が入ります。3時間半の半分を演習にあてて、参加された方々に満足して帰っていただこうと準備していたのですが、実はもうひとつそれ以外の意図があったりもしました。
ダイバーシティマネジメント。
男女共同参画推進課が主催の講座なので、なんとなくピンと来た人はいたと思うのですが、この講座、男女共同参画という意図もあったのです。ユーアイふくい館長さんの「仕事を効率的にこなして、家族との時間を増やしたり、ワークライフバランスについて考えてほしい」というあいさつにもあらわれてはいましたが、、、。
そして、私が担当の方から直接いただいたリクエストは「男女共同参画」の文字がない講座にしてほしいということ。
で、担当者さんの意図としては、男女共同参画の文字を全面に出すと、そのような意識の方しか集まらないし、いつも同じ人なので、そんなことは全く考えたこともない人を集めたい。また、集まってから、「実はね・・・」なんてすると、集まった人の期待を大きく裏切ることになり逆効果に。
そこで、そんなことを匂わせずに、でも、知らず知らず、そのような内容を考えてしまう講座を作れないか、というかなり難題をいただいてしまいました。
ですから、今回の講座は、見た目も内容も完全にビジネス講座。こんなご時世も反映してか、コピーに引き寄せられてか、定員の倍以上の申し込みがあり、キャンセル待ちをされている方もいたとか。
で、どんな工夫をしたか?
いろいろあったのですが、一番のポイントは、プレゼンの実習の中で、女性向けの商品企画をしてもらったこと。その中で、マーケティングの対象となる女性のデータやライフスタイルを考えざるを得ない状況を設定し、また、女性向け商品の企画なのに、男性ばかりで企画をしている不自然さを感じてもらう・・・などなど、という内容。
メンバーの多様性不足を補うために、10名の仮想社員リストから2名をピックアップしてもらって、その必要性も一緒にプレゼンしてもらうなんてこともしました。
講座の中で「男女共同参画とはね~」とか「ダイバーシティとはね~」「ワークライフバランスとはね~」という言葉を一切使わず、参加者の自発的な「気づき」を期待しながら進めていったのですが、その意図がどれくらい伝わっていたか、検証しにくいのもこのスタイルの難しさであります。
終了後のアンケートから、プレゼンの実習としては満足してもらえたのではないかと思うのですが・・・意図していたことが100%できたかといえば微妙なところです。最後まで残っていた20代の青年に「実はもうひとつ、こんな意図があったけど・・・」とちょっとだけネタばらししてしまいましたが、「そうだったんですか?ちっとも気がつきませんでした」とのこと。ある意味、成功しているのか、、、それとも、まったく成功していないのか。難しいところですね。
レベルの高いことをなさってますねえ~!
本当の知的労働!という気がしました。
そんなに難しいことをしているわけではなく、みんなで楽しくわかりやすく!というのが基本ですね(笑)。
参加者に満足していただけたか、今だに心配だったりします。