福井にいると、どんなに近くてもついつい車を利用してしまいがちになるので、都会に住むよりも不健康かもしれません。そんな思いもあって、最近、朝、時間がある時は歩くようになりました。
特に、5、6月は晴れる日も多く、朝涼しい風に吹かれながらのんびりと田園を歩くのはそれだけで気持ちのいいものです。
左の写真の道を時間があるときは歩いているのですが、道端にきれいな花が咲いているのを見つけました。花の名前が何かはわかりませんが、これは明らかにこのように植えているのだと思います。きれいだな、と思ったのですが、その一方で別なことも頭をよぎりました。
田んぼのあぜ道にある雑草は悪者か?
ここ2年ほど、福井県池田町で「農村力デザイン大学」に参加しているのですが、そのとき参加者全員と講師の宇根豊さんで、池田の田んぼのあぜ道にどのくらいの花が咲いているかを調査したのを思い出しました。たしか10月下旬だったと思います。
秋も中盤から冬へと移りつつあるそんな季節に、「花」が50種類も咲いている。そんな田んぼにみんな驚いたのを覚えています。確かに、我が家も両親が田んぼをしていて、あぜ道に雑草が生えると草取りをしたり除草剤をやったりしているのですが、実はあぜ道の雑草、とりわけ「花」の種類の豊富さというのは、その土地の土壌の豊かさも示しているため、雑草が悪者かと言えば一概にそう言えないようなのです。
雑草が多ければ、そこに生息する昆虫などの生物の種類も豊富になってきます。中にはもちろん害虫もいるのでしょうが、その種類の豊かさはその土地の豊かさを示している。そんな考え方もできます。
先ほどの写真のように、雑草駆除目的で単一の草花(特に最近は芝桜を植えるのがはやりなようですが)で土手やあぜ道を覆ってしまうためには、雑草を農薬等で根こそぎ除去して、完全に土壌を変えていかないと難しいようですが、雑草だらけのあぜ道と、きれいに花で覆われたあぜ道とどちらがいいかというのは簡単に結論づけることが難しい問題だと思います。(特に、我が家のように広大な稲作地帯の真ん中に住んでいる場合。)
と、かなり環境のお話にそれてしまいましたが、朝こうやって少し余裕をもってウォーキングをすることで、これまでは知ることや考えることのなかった新しいことを発見したり考えたりするようになるということ。皆さんももし時間に余裕があるなら、ちょっと歩いてみることをお勧めします。
ここ福井も今週やっと梅雨入りしたようで、さすがに雨が多くなってくると歩くのは難しくなるかもしれませんが、できるだけ継続していきたいですね。あ、冬には雪も降りますね。