小さな町が見せる最高の経営感覚
今週から、福井県内はまとまった雪が降り、スキー場はどこも賑わいを見せていましたが、私が応援している池田町の新保ファミリースキー場も昨日(1月15日)から営業開始というニュースを耳にしました。
いつも新鮮な驚きをくれる池田町ですが、新保ファミリースキー場といえば、スキー以外に行政改革という意味で大きな問題提起をしてくれたスキー場でもあります。
これまで事業者に委託していた「新保ファミリースキー場」を昨シーズンから直営にし、町独自の経営再建策でオープン以来初めての黒字化に成功したのです。このニュースはこれまでの行政改革の名の下に当たり前のように行われてきた民間委託のあり方に一石を投じるものになっています。
指定管理者制度は果たして効率化の切り札なのか?
公務員の世界では、行政改革が叫ばれ続けて久しいですが、お役所体質というのはなかなか改まらないようで、民間に委託すればすべてが解決するかのように様々な施設が「指定管理者制度」の名の下、委託に出されています。
そこでは、判で押したように「指定管理者制度を活用して大幅な効率化とコストダウン!」という成果が刻まれているのですが、本当に効率化につながっているのか、正しい検証が行われていないものも少なくありません。また、民間に委託して効率化するなら、行政が手前でしていたときの非効率の責任はどうなっているのかが曖昧なことも多々あります。
新保スキー場が黒字化した当時のニュースでは、町が直営したとしても、人件費を最低限に抑え、効率化できる旨のことが書かれていました。要するに、職員さんの創意工夫や努力が第一だといういことなのでしょう。個人的に池田町の関係スタッフの方々を知っていますが、本当に熱意ある方々ばかりで頭が下がります。
スキー場経営は天候にも大きく左右されるだけに、今年の雪の状態は心配でしたが、今年も黒字のまま継続できることを心から願っています!
子供と初心者にお勧めのファミリースキー場
ちなみに、この新保ファミリースキー場、値段が安い!しかも意外な穴場で、初心者の絶好のスポットであることは間違いありません。私も、この年になってスノボの練習するなら、ここかな、、、と密かに考えてます。
このブログを見て、「どれ、池田町に視察に行ってみようかな・・・」という自治体の方がいらっしゃったら、視察だけじゃなくて、実際に滑って楽しんでほしいですね(笑)。