機会費用 - オポチュニティーコスト

他方を選択していたら得られたであろう利益

機会費用とは、他方を選択していたら得られたであろう利益を指す言葉です。AとB、二つのプランがあり、Aを選べば100万円の利益。一方、Bを選べば90万円の利益。この場合、Aを選択するのが通常だと思いますが、仮にBを選択していた場合に得られた90万円という利益を、Aを選択した場合の機会費用(オポチュニティコスト)と言います。

要するに、択一的な選択を迫られる場面で、一方を選んだために逃した利益のことです。逸失利益とも言います。

案直に考えるなら、両方選べばいいじゃん!と思われるかも知れませんが、そうできない理由もあるのです。

会社等で重要な決断をする場合等によく登場する言葉ではありますが、そもそも、このような判断が発生する理由としては、経営資源が人的にも金銭的にも、そして時間的にも限られた中で最大の効果をもたらすべきという価値判断からきているからです。(いずれも潤沢に存在しないので、このような選択を迫られるのですが・・・)

一般に機会費用といわれるもの - 基本は金銭的な比較

一般に、投資をしたことに対する機会費用として挙げられるのは、銀行の利子です。その投資を行わずに、銀行に預けておけば得られる利益の代表ですよね。ですから、双方どちらがメリットがあるかを比較して、投資の是非を判断します。

また、投資と関連して、わかりやすい例として挙げられるのは大学進学等、教育にかかる経費です。大学に4年通ったことでかかる経費と将来見込める収入の増加。一方で、大学に通わず就職したことで得られる4年間の収入。これらはお互いにそれぞれの機会費用であり、最終的にどちらが経済的にプラスかで比較されたりします。(後述しますが、教育は金銭的な価値だけで比較できないものではあります。ここでは一例としてご了承ください。)

私たちの生活にも存在する機会費用の概念

この機会費用という概念、何も経済学や経営学に限った話ではありません。知らず知らずのうちに、ある価値判断に基づいた選択を皆さんもしてきたはずです。一番わかりやすいのは日曜日のイベントのバッティング。

日曜日、友人からバーベキューに誘われ、それが午後1時。別な知り合いから、見たかった映画の試写会のチケットをもらい、それが午後1時スタート。同じ日に、かれこれ10年あっていない大学の同級生がたまたま近くに来るので2時間ほど話がしたい・・・と、それが午後1時。

どれを選ぶか、かなり迷うとは思いますが、最終的にいずれかを選択するはずです。そう、機会費用は必ずしも金銭でなくてもいいのです。失われる時間であったり、人間関係であったり、自分が幸せとして感じる価値観であったり。

最終的に、それらは金銭的な価値として換算されて比較衡量されるのかもしれませんが、それは後の分析での話。どの選択が限られた時間の中で一番最大の効果をもらたすか・・・ということを無意識に計算して人は行動していたりします。(たまに、それが裏切られたりしますがね。)

ビジネスの世界でも同様です。この機会費用(逸失利益)は、目に見えない間接的な費用も含めて、トータルで比較する必要があります。ですから、表面的な金銭的価値だけで比較すると選択を誤った・・・なんていうことにもなります。また、この機会費用というのは、会計上は損失としては計上されません。(もしも・・・という世界の話なので、当然ですね。)

人が電車よりもコストのかかる車を選んでしまう理由

最近はガソリンの急騰で公共交通機関が見直されていますし、実際、電車の方がコスト的にメリットがあるケースも出てきました。しかし、それでもなお、地方では高い車を使い続けています。なぜでしょうか?

こんな疑問にも、この機会費用の概念が答えてくれます。単純に移動ということに特化して金銭的価値を比較衡量すると、車を維持し(メンテナンス、ガソリン代、車検、保険など)、それを運転するという労力と、単に切符を買ってその場で乗り切る電車とでは、電車の方が安価になるでしょう。特に、ガソリン高等が顕著な現在はなおさらです。

それでも、人が車に乗り続けるのは、電車を待つ時間、乗り換える時間等で失われる機会費用が車を使うよりも大きいと考えるからだと思います。車であれば、場所から場所に効率的に移動できます。多少ガソリン代が上がっても、それ以上の利益があると考えるからこそ、人は車を手放さないのでしょう。

結局、資源の希少性と択一的選択の必要性が機会費用の重要性を増大させる

自分が「オポチュニティーコストが大きい」と感じる場合としては、金銭的価値の大きさよりも、選択する二つが拮抗している場合の方が多い気がします。選択しなくてはいけない2つの価値がほぼ同じで、苦渋の決断をしたときほど、逃した利益の方が大きかったときの悔しさが増大します。

ですから、選択した方の利益が期待値よりも低かった時は、ちょっとさみしくなりますね(笑)

最初にも書きましたが、時間も含めた資源が豊富にあれば、このような選択に迫られることなく、機会費用を考えることもないのだと思いますが、現実、一番足りないのは時間なのかもしれません。

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このページは、sawazakiが2008年7月14日 23:01に書いたブログ記事です。

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