中華パッドから見える日本のものづくりの方向性

日本を代表する電化製品街、秋葉原

日本を代表する電化製品街、秋葉原

先日、東京に行った際、久しぶりに秋葉原に寄ってみました。

 

今はそうでもありませんが、昔は家電製品が大好きで家電量販店にいれば一日過ごせるくらいだったのですが、最近はすっかりと足が遠のき東京にいっても秋葉原に寄ろうという気持ちも低下気味。

 

それ以上に秋葉原が電気製品の街から大変身してオタクやメイド、アニメといったサブカルチャーの街になったこともあり、ますます縁遠い存在に。

 

パソコンも音楽も「オタク」のものだった?

久しぶりに会った東京の友人とその事について話していたのですが、昔パソコンといえばオタクの象徴でした。私も日々パソコンを持ち歩いていますが、最初のころはパソコンを持っていると変わってるね?と思われていたもの。

 

そんなオタクの象徴を専門的に販売している街「秋葉原」はオタクの聖地だったわけですが、時代は変わり、皆パソコンを持ち歩くように。そう、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末。これって皆パソコンです。

 

パソコンを持つということが、パソコンを持つということを意識しないくらい浸透してしまった今、パソコンはオタクのおもちゃから違う次元に移動してしまい、誰もが持つ当たり前の道具になってしまいました。かつては音楽というのもそういうジャンルのひとつでした。音楽は、高価なステレオ(今はこう言わないですね、、、)を部屋に設置できる一部の限られた人たちの「遊び」だったのです。

 

秋葉原を代表する家電量販店ではステレオコーナーがあり、ここに音楽「オタク」が大勢押し寄せて、アンプがどう、スピーカーがどうとオタクなウンチクを語り合っていたのです。それが、ラジカセが登場し、その後ウォークマン。音楽を取り巻く環境は劇的に変化し、今では音楽を楽しむための専用機は消え、携帯電話やスマートフォン、タブレットの一機能になってしまいました。

 

中華パッドを買ってみた

アンドロイド・タブレットが6000円代

アンドロイド・タブレットが6000円代

話はだいぶそれましたが、先日の出張の際、秋葉原でタブレット端末を買いました。KindleやNexusなどの7インチディスプレイサイズの小型のタブレットです。ただし、メーカー名が入ってません。ノーブランドと書かれています。メーカーがないなってことはないだろう?と思いましたが、確かにどこにも会社名が入っていないのです。(機械の型番はあるのですが・・・)

 

俗に言う中華パッドというやつです。

価格はビックリの6,000円台。Nexusであれば20,000円弱することを考えると同じスペックで3分の一の値段。実際使い始めて数日経ちましたが、以前言われていたようなもたつき感もなく、サクサクと動きます。ウェブの閲覧やメール確認程度ならこれで十分というレベル。

 

私がはじめてノートパソコンを買ったのも実は秋葉原。その当時は富士通のFMVが30万円で安い!と言われていた時代。OSはWindows 95でインターネットは当然ダイヤルアップ。インターネットを家でやっているというだけで、すごいね、とか、「なにそれ?」と言われていた時代。

 

MID701Aとの型番のみ。メーカー名がない。

MID701Aとの型番のみ。メーカー名がない。

今家電量販店に行けば、ネットブック言われる小型のノートPCが2万円で買えてしまう時代。30万円のPCが2万円になったということは単純に企業利益が15分の1に減ったということ。同じ利益を出すためには、そして従業員の給料を同じレベルで維持するためには15倍売らないといけなくなったわけです。

 

こういう状態になった先進諸国の保守派からは、国産を買え!との掛け声が聞こえてきます。私ももちろん同じ製品レベルで似たような価格なら国産を選びます。でも、これには限界もあります。たとえば、100円均一のお店に行けば電卓でさえMade in Chinaが100円で売っている時代。今電卓に1万円出す人はそういないでしょう。

 

これらを考えると、今日本の家電メーカーが直面している危機がよくわかります。技術革新のスピードが速まり、価格が低下するサイクルもそれにつられて早くなり、これまでのビジネスモデルでは新興諸国との価格競争に耐えられない状況になっています。

 

それらが、今まさにパナソニックやシャープ、ソニーといった日本を代表する家電・電子機器メーカーを直撃している状態。

 

新しい分野の開拓、高付加価値産業へのシフト、さまざまなことが言われ続けて10年以上が経過していますが、次の10年、この国の産業構造がどう変化しているのか、日本のモノづくりの次の一手が問われますね。

 

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