先週、非常勤として毎週お邪魔している仁愛女子短期大学のビジネス実務演習という授業に株式会社オールコネクトの人事担当の方にゲストスピーカーとして来ていただきました。
その目的は就職活動のための会社説明ではなく、会社から実際の課題を頂き学生と共に考えるという新しい授業スタイルのため。先週、会社の概要をお聞かせいただき今直面している(またはこれから直面する)課題を3つ提示していただきました。これから3週にわたって、グループごとに課題解決に取り組んでいきます!
そもそもこのアイディアは、「ビジネス実務演習」という授業なのであれば、できるだけ実務に近い現実に触れながら実践を体験して欲しいという思いからなのですが、MBA留学していたころに体験した「Interfunctional Team Consulting Program」という演習をヒントにしています。MBAプログラムの学生でチームを作って外部の会社に出向きコンサルティングを10か月かけて行うという授業がありました。
自分も非常勤なのでそこまでのことはできませんが、逆に企業の方々に来ていただき、課題解決のための題材をいただき、学生がしっかりと議論をしてフィイードバックすることで、お互いWinWinの関係になれると思い今年から早速実践。今までにオールコネクトさんを含め4社の企業の方々にご賛同・ご参加いただいています。(既に、次回はぜひうちで!と名乗りを上げてくださっている企業様が数社あり、ご協力に感謝です。)
ちょっぴり感動した学生の一言
今日は先週の課題をグループに分けて議論をスタートしたわけですが、12月のこんな時期です、風邪をひいてつらそうな学生もちらほら。
その中の女子学生の一人があまりにも辛そうだったので、
「もし本当につらければ、無理をせず保健室にいくなり早退するなりしたらどう?」
という声掛けを行いました。
すると彼女から思いがけない答えが。
私は授業はできるだけ休みたくないんです。
親のお金で大学に行かせてもらっているので。
私は無理のない範囲で、、、という旨の返答をしましたが、少し心を打たれました。
いまどきこういうことを言ってくれる学生がいるのはうれしいですね。
私の担当しているビジネス実務演習は就職活動のための授業ではないですが、彼女のような気持ちを持った学生を採用できた企業さんはある意味ラッキーだと思います。
今、各大学ではキャリアセンター(就職支援室)が設置され、学生たちに就職のためのノウハウや情報提供を行っています。そのためか、マニュアル的な意味での就職準備はしっかりとできる学生が増えてきました。その一方で、働くためのモチベーションや誠実さといった内面に関する部分が余計に見えにくくなってきているような気がします。そういう意味では、採用する側の企業にとっても、欲しい学生を見抜く力が問われます。
彼女のような誠実さをちょっとした会話から知るきっかけも減ってきているわけで、なかなか難しい時代になりました。
いただいた3つの課題の一つが「優秀な若者がたくさん集まってくる会社にするには?」という趣旨のものもあります。
彼女たちの柔軟な発想と誠実なアイディアに期待したいと思います!
関連するリンク:
コメントする
コメントを投稿するにはログインしてください。