蓋然性と可能性の違い

最近、政治家の方々がテレビや新聞のインタビュー欄をにぎわせていますが、ここ1週間よく耳にする言葉に「蓋然性(がいぜんせい)」という言葉があります。

 

おそらく、多くの方はあまり耳慣れない言葉だと思いますが、辞書によれば、

蓋然性

ある事柄が起こる確実性や、ある事柄が真実として認められる確実性の度合い。確からしさ。これを数量化したものが確率。「―の乏しい推測」(出典:デジタル大辞泉)

 

物事が「起こる確率が何%ある」とか「起きる確率が低い」といった場合に、この蓋然性という言葉を使うことになります。

 

私は大学(学部生)時代は法学部だったのですが、教科書の中にこの「蓋然性」という言葉がよく出てきたのを覚えています。同じように、大学で法学部であったり法律関連のお仕事に携わっている方々は耳にしたことがあるのではないかと推測します。法律は言葉に対して厳格な分野だと思うので、そのような言葉を使うのでしょう。そういえば、いまマスコミで話題の方ももと検察官だったとか、、、。だから「蓋然性」なのか、、、と納得。

sakura201604

 

似た言葉に「可能性」というのがあります。

 

一般に、可能性は「ある」か「ない」かであると言われているので、「可能性がある」「可能性がない」というよに使うのだと思いますが、そうすると、「可能性が高い」とか「可能性が10%」という表現は間違いということになりそうです。同じく辞書を引いてみました。

 

可能性

1 物事が実現できる見込み。「成功の―が高い」
2 事実がそうである見込み。「生存している―もある」
3 潜在的な発展性。「無限の―を秘める」
4 認識論で、ある命題が論理的に矛盾を含んでいないという側面を示す様態

(出典:デジタル大辞泉)

 

例に「成功の可能性が高い」とありますね。

 

実際、大多数の方々がこの用法で使っているはず。言葉は変わりゆくものだということを実感します。しかし、本来の意味を知っておくということも大事。

 

4月、新年度を迎えて、何事も当たり前と思わず、基本にたちかえって進んでいきたいと思いました。

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