授業にリアリティはどこまで必要? – 環境が学習に与える影響

福井大学の大学院にMOT(Management of Technology)というコースがあり、そこでマーケティング論を担当しています。様々な専攻から普段は顔を合わさない学生同士が集まってくる授業ではありますが、海外のMBAプログラムを意識して、学生と教員が一緒に議論できるようなディスカッション型の授業をデザインしています。

 

mot201502MOTですので、工学系の学生がほとんどということもあり、普段、マーケティングという言葉にはあまり縁がない方々が多数なのですが、大企業のビジネスだけでなく身近な商品・製品からも(というよりも、身近だからこそ)マーケティングのエッセンスを感じてもらえたらと、幅広い素材で授業を進めています。

 

その授業の中で、JR福井駅前商店街の空き家で何か小規模なビジネスを立ち上げてみるなら、といったテーマでビジネスプランを立てる週があります。そして、福井駅前でビジネス展開する企画を話し合うなら、大学を飛び出して現場に行ってしまおう!ということで、今年は、地元の新聞でも話題になっているコワーキングスペース「サンカク」を午後にお借りして、そこで授業をすることに。

 

教室とは違い、商店街の洒落た空間で授業をしていくことは、学生にとっても新鮮なようで、同じ内容の授業をしていても、全く違うように感じられそうです。授業を提供している私ももちろん新鮮。

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(公開されているデータをもとにプランを立てて議論を進めます。)

 

理論のあとはやっぱり現場でしょ!

そして、やはり現場を見ることが大事ということで、学生たちと実際に駅前商店街を歩いて現場をみるということをしてみました。学生のビジネスプランに関するプレゼンや議論を聞いて、それらを踏まえて、実際にその現場に出てみて、そのあと、その現場を踏まえて議論を展開するというのは授業の流れとしては非常に理想的だと思います。

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(学生たちと駅前商店街をブラブラと・・・遠足気分)

 

そして、こんなスペースがもっと街中にできてくると、学びのあり方も変わってくるのではないかと思いました。

 

教育の世界では、PBL(Project Based Learning)といわれるプロジェクト型の学習なども言われていますが、その前に、授業の環境そのものを現場に近づけてみることで得られるものがたくさんあるような気がしています。そこは、授業にどこまでリアリティを追及するべきか、ということの兼ね合いにもなりそうです。

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(写真右:こんなに利益があるなら、すぐにでもビジネスへ!^^)

 

毎回ですが、環境が学習に与える影響というのは小さくはないな、、、と実感しています。こういう効果を客観的に比較できると面白くなりそうですね。研究テーマが一つ増えそうです。

 

 

 

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